ロジャーフェデラーを強くするテニスギア
昨年に続き全豪オープンを制覇したロジャーフェデラー。これでキャリアグランドスラム優勝回数を20に伸ばし、世界中のテニスファンから好かれるテニス史上最強のテニスプレーヤーになりました。私達のような一般のテニスファンにしてみれば、ロジャーが履くシューズやウェアを着てコートに立ち、ロジャーと同じラケットでエースを取ってみたいと思うものですよね。今回はロジャーを支えるテニスギアに注目してみました。
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生涯契約のウィルソン
先ずはロジャーフェデラーのトレードマークと言っても過言ではない、ウィルソンのラケットについて。 ロジャーがグランドスラムを初制覇したのが2003年。その1年後には世界ランク1位に上り詰め、ATPツアーを支配したかのようなプレーをしていました。そんなテニス王子のお気に入りのラケットはウィルソン。憧れだったステファン・エドバーグが使っていた、ウィルソン・プロスタッフを愛用し、エドバーグのようなテニスを目指していたとか。気が付いてみると自分がウィルソンのラケット使いATPツアーの顔となったロジャー。2006年にウィルソンはこのロジャーを世界最高のプレーヤーとしてだけではなく、現役が終わった後も生涯ロジャーのテニスを支える決断をしました。
生涯契約。それは、選手が現役を引退した後もそのブランドのアンバサダーとして、ブランドの顔として世界に広める活動をするもの。ウィルソンを例に取ってみるとジャック・クレーマー、ピートサンプラス、クリス・エバート、シュティフィー・グラフ、ビリー=ジーン・キングと、相当たる名前が挙がるとても名誉な契約です。ロジャーは年間推定70億をスポンサー契約で稼ぎますが、そのうちのどのくらいをウィルソンが占めているか正式な金額は不明。ですが、契約の長さを考えれば莫大な金額でウィルソンが契約しているのは確かです。
愛用プロスタッフ
ロジャーの愛用するラケット、プロスタッフは1984年にアメリカのテニスレジェンド、ジミーコナーズとウィルソンの共同開発によって生まれました。その後、エドバーグやクリスエバート、サンプラス等の歴代世界ランク1位の有名プレーヤーが使いこなし、そしてロジャーが引き継いでいますので最強ラケットのイメージがあります。
ロジャーがウィルソンと生涯契約を結んだ頃のプロスタッフは「n Six One Tour」シリーズが始っていました。グラファイトファイバーの隙間を埋める技術を開発しパワー改善に成功。「Pro Staff」の名前は消えましたが、ロジャーの名前をいれた「n Six One Tour 90 Federer」が誕生しました。それから12年。Pro StaffのブランドはRF=Roger Federerシリーズとしてテニス界のブランドをリードしています。最新モデルは「プロスタッフRF97オートグラフ」まるで、ツアープロが使うデモラケットのような真っ黒なラケット。
「W」をトレードマークに全身サポート
テニスラケットがいくら良くても、強そうに見えてもストリングが合わないと良いラケットとは言えませんよね。そう、ウィルソンはラケットだけではなく、ストリングス、ボール、またバッグ等のアクセサリーを含む契約をロジャーと結びました。
大会の場所や気温、湿度、気候、そしてその日の調子によって対応できるよう、時には10本以上のラケットを持ち込み、それぞれのストリングスのテンションを変えるそうです。現在ロジャーが使用しているストリングスは、メインに「Champions Choice Duo」を、そしてクロスに「Luxilon Alu Power Rough 16L」です。 もちろん、そのウィルソンのストリングスを張ったウィルソンのラケットをしまうバッグもウィルソンです。 基本的には赤が多いですが、黒もオプションとしてあるようです。
ロジャーのフットワークを支えるナイキ
一般のテニスプレーヤーにとって、「一番オシャレのポイントとなるのがテニスシューズ」と考える方も多いと思います。オシャレ以上にシューズの性能次第でテニスのパフォーマンスが全く変わりますし、怪我の有無も関係してきます。でもやっぱりロジャーと同じシューズを履いてコートに立ちたいと思う方は多いはず。
ロジャーの足を支えるのはナイキ、コートズーム・ヴェイパー。昔からピートサンプラスやジム・クーリエ、アンドレ・アガシ等、テニス界のトップ選手の足を守ってきたナイキは2002年に初めてロジャーとシューズ契約。当時は年間$1Millionという今では考えられない契約でした。それもそのはず、当時のロジャーはまだグランドスラムも優勝してません。しかし2008年には10年間の長期契約で年間$13Millionという特大スポンサー契約を結んでいます。
最近のコートズーム・ヴェイパー、かなりオシャレです。昨年の全豪オープンでロジャーが優勝した時は、オレンジ色の蛍光シューズ。 今年の全豪はピンクと黒の混じった蛍光シューズで、ピンク色のラインの入ったウェアにマッチしているのが印象的でした。
ロジャーフェデラーウェアコレクション
ロジャーのウェアもナイキ契約です。グランドスラム20勝もすると、36歳になってしまいます。 そんなロジャーがおじさんのイメージであってはいけません。 ナイキはロジャーフェデラー・コレクションをウェア部門で立ち上げ、チャンピオンの強さ、トップアスリートである華やかさをテニスウェアで表現し、RFブランドとして世界中のテニスファンを楽しませてくれます。 今年の全豪オープン、ナイキのウェアは男女すべてピンク色がベースでしたね。ピンクと黒を上手くコーディネートしているのが印象的でした。ここで他の選手と違うのがロジャー。 RFコレクションは白を基調にし、うまくピンクと黒のラインでアクセントを入れたウェアを着こなし、靴の色に合わせています。ナイキはグランドスラムのシーズンにに合わせてテニスウェアを変えていきますので、今年はどんなRFウェアが出てくるのか楽しみです。
まとめ
今年は日本中のテニスコートでピンクのシューズに黒のラケットを持ったテニスファンが多くコートに集まることでしょう。 自分はフェデラーファンでは無いと意地を張っている方も、試しにストリングスは試してみてください。 高いテニスレッスン代を払うよりも、多くの気づきがあるはずです。
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