ロジャーフェデラー 至高の名勝負

2018年01月29日 フェデラー, プレイヤー

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昨年の全豪オープンで怪我から復帰して見事優勝を成し遂げたフェデラー。怪我から復帰してリフレッシュした36歳のベテランは、その半年後に通算8度目のウィンブルドンを制覇し、キャリアグランドスラム獲得数を19に伸ばしました。フェデラーにとって記憶に残る名勝負は多くありますが、特に昨年の全豪オープンの決勝はナダルが怪我とリハビリで長期離脱した後の復帰戦とだけあって、絵に描いたような両者のシンデレラストーリーが世界中のテニスファンを魅了しました。今回はフェデラーの名勝負を挙げてみます。

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2006年全仏オープン決勝 vs. ナダル

2003年にウィンブルドンを初めて優勝し、翌年の2004年には世界ランク1位に上り詰めたロジャー。2005年の時点ではマスターズ、全豪オープン、全米オープンも制覇し完全に順風満帆なキャリアを進んでいました。そんなロジャーにとって生涯グランドスラムを達成するのに全仏オープンの優勝は喉から手が出るほどほしいタイトルです。

2005年の全仏オープンで初優勝をしたナダルは翌年の2006年もクレーコートで絶好調。準々決勝でジョコビッチと初対戦を制した後、連勝記録を59に伸ばし決勝でロジャーを迎えました。それまでグランドスラムの決勝まで進めば必ず優勝していたロジャー。第1セットを6-1として最高のスタートを切ります。しかし、クレーの王者ナダルが第2セット、第3セットを6-1, 6-4で巻き返すと、第4セットもタイブレークで勢いを緩めず、ナダルが全仏オープン2連覇を達成しました。

 

2008年ウィンブルドン決勝

2003年から2007年にかけてウィンブルドン5連覇という偉業を成し遂げたフェデラー。芝の上では無敵と思われましたが、2008年のウィンブルドン決勝でついにその記録が破られる時が来ました。その相手が長年のライバルであり良き友人であるナダルです。

ナダルはロングヘヤーにタンクトップ、マッチョな太腕から繰り出される豪快なストロークで全仏オープン3連覇というクレーコートで圧倒的な強さを誇っていました。芝で5連覇中のフェデラーを相手にナダルはサーブ&ボレーで奇襲をかけてみたり、得意のスピンの利いたフォアハンドで、フェデラーの片手バックハンドを攻め込み、4時間48分という激戦を6-4, 6-4, 6-7, 6-7, 9-7で制し、ナダルにとって初のウィンブルドン制覇となりました。

雨で2度中断があったこの決勝戦、ナダルの2セットリードで優勝に大手をかけましたが、5連覇中のフェデラーも意地があります。第3セットと第4セットをタイブレークで取り、最終セットも7-7まで持ち込みました。最後はやはりナダルのフォアハンドがブレークの決め手となり、総計ゲーム数62ゲームはウィンブルドン決勝の最多記録。また4時間48分という試合時間もウィンブルドン最長記録となりました。表彰式では夕暮れの中、カメラのフラッシュに輝く優勝トロフィーにナダルが齧りつくのが印象的でした。

 

ダブルスのパートナー、スタン・ワウリンカ

シングルスの試合ではいつでも神がかったプレーを見せてくれるロジャー。グランドスラムでは常に優勝候補に挙がりますが、あまり彼のダブルスを見ることは多くありません。テレビ中継も多くないダブルスですが、ロジャーにとって同郷のパートナー、ワウリンカの存在は特別な物のようです。

2008年の北京オリンピックでは代表旗手を務めたロジャー。シングルスでは準々決勝でアメリカのブレークに負けましたが、ダブルスでワウリンカと組み、決勝でスウェーデン組を6-3, 6-4, 6-7, 6-3で倒し、見事金メダルを獲得しました。ワウリンカにとってもロジャーにとってもオリンピックの一番高い表彰台で自国の国歌を聞くのはこれが初めてとなりました。

テニス選手にとって国を代表するのはオリンピックもありますが、男子はデビスカップが有名です。2014年にはスイスが初めて決勝に進出。スイスはロジャーとワウリンカでダブルスを組み、フランスのガスケとベネトー組を6-3, 7-5, 6-4で倒し、優勝に大手をかけました。その後ロジャーがガスケのシングルスに勝った事で、スイスが初めてデビスカップを優勝しています。

目標であり、ライバルであり、友人である事

年下のワウリンカにとってロジャーは同じ国の選手として目標であり、友人であり、良きアドバイスをしてくれる兄貴分だそうです。特に2008年のオリンピックでのダブルスで金メダルを取ったことは二人にとってハイライトの一部ですが、ワウリンカはツアーの中で大会中にロジャーにテニスのアドバイスをよく聞いてきたそうです。ある時から聞いてこなくなり、グランドスラムや大会で優勝し始めた頃には、いつの間にかコート上でのライバルとなっていました。

この2人が残した名勝負は2014年のバークレイズATP ワールドツアー・ファイナルズの準決勝ではないでしょうか。予選の総当たり戦B組を2位で通過したワウリンカは、最終戦の決勝進出をかけてロジャーと対戦。第1セットを6-4で取り、調子のよいストロークのハードヒットで第2セットも5-5まで持ち込みます。しかし大舞台の経験の差でしょうか、ここからロジャーが7-5で取り返します。一歩も引かないワウリンカも最終セットをタイブレークに持ち込みますが、最後はロジャーがタイブレークを8-6で勝っています。

まとめ

膝の怪我と手術からから復帰したワウリンカ。手首の怪我から復帰して2017年を世界ランク1位で終えたナダル。今年もフェデラーを相手にこの2人が歴史に残る素晴らしい試合をみせてくれるに違いありません。

 

そんなフェデラーですが、使っている道具やウェアについても別格です。フェデラーの使っている道具やウェアについての記事はこちらをご覧ください!

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