距離感を養う練習メニューでフットワークと合わせて必要なものとは?

2017年07月25日 練習メニュー

tennis024

距離感が合わない方の多くは『フットワーク』が課題と考えていらっしゃいますが、実はそれ以上に大事なポイントがあります。ボールとの距離感はラリーが続くようになるために必須になりますが、多くの方が『足を動かす』『フットワーク』を課題と考えています。ですが、実はフットワークより前段階で必要となるものがあるというのはご存知でしょうか?距離感を養う練習メニューで必要な取組み方を紹介します。

フットワークよりも前に大事なポイントとは?

手で距離感を合わせない

ラケットと身体の動きが調和してきたら、今度はそのスムーズに振れるようになってきたラケットにきちんとボールが当たるようにしてあげましょう!

ここで大事なのは、せっかくできてきたスムーズなラケットの動きを崩してボールに当てに行ってはいけません。そうすると、手先の力でラケットを動かしてしまうので、せっかく身体で生まれたスイングの力が発揮できません。

ここでのポイントは、スムーズにスイングされるラケットの中にボールが入ってくるようにしてあげることです。

大切になってくるのは『距離感』なのですが、あなたはフットワークや足を動かすことが距離感を合わせる大切なポイントだと思っていませんか?

実は多くのプレイヤーの方へお伝えしたいのが、『足を動かす』よりも前に、大切なことがある、ということです。

『足を動かす』ことを意識すれば、距離感がつかめるのか?

よく『足を動かせ』『フットワークが何よりも大切』『テニスではなくて、足ニスなんだ』というお声を耳にします。

たしかに、ボールのところまできちんとフットワークを使って移動して、適切な距離感を掴む必要があるのですが、実はフットワーク、足を動かすよりも前に大切なポイントがあります。

それは、『どこにボールが来るかを判断する』ことです。

この点ができていないと、ぎりぎりまでボールが来る場所がわからないので、自分のところにかなりボールが近づいてから距離感を合わせなくてはなりません。

そうすると、打つ寸前にボールとの距離感を合わようとすることによって手で合わせに行くことになり、結果としてせっかくこれまで基礎練習で培ってきたスムーズなスイングが崩れてしまいます。

正しい距離感をつかむためのポイントとは?

軌道予測が大事

では、このスイングの中にボールが入ってくるようにする、ボールがどこに来るかを判断するために大切になってくるのが『軌道予測』です。相手からボールが飛んで来る時に、バウンドする前の時点で、どこにボールが弾み、どれくらい弾むかを予測できると、軌道がイメージできてくるので、あとは予めボールが来る場所にいっておけば、スイングするだけ、という状態になれます。

もしこの予測があいまいだったり、予測をせずに動いていたら、どんなにフットワークを使おうとしても、どこに行けばよいのかわからなくなってしまいます。足を動かそうとしても、どこに向かってどう動かせばよいのかがわからなければ、動かしようがありません。

ですので、この『軌道予測』がとても大切なポイントです! このポイントができると、あとはそこに移動するだけなので、フットワークもそれほど苦労することがなく、基礎練習で培ってきた『自分とラケットとの関係』の中にボールが入ってくるように動くことができ、スムーズにスイングをしていくことが可能になります。

軌道予測をするために必要な『ボールを見る力』

どのようにすると、この軌道予測ができるようになっていくのでしょうか。そのポイントは『見る力』にあります。

ボールの軌道というのは、相手から打たれた時点で、どこに弾みどう弾むかは、すでに決まっています。(もちろん風やイレギュラーがあった場合は別ですが)

その軌道を決めていく中で特に大事なのは、『ボールの勢い』です。多くの方が、高さ等の位置は見抜けているのですが、この勢いを見抜けないことによって、軌道をきちんと予測できていないケースが多く見受けられます。

ボールの勢いを見抜き、目でボールを追わず、軌道を予測するくせをつけるように、練習に取り組むようにしましょう。

よくある例:正しく見抜こうとしすぎてしまう

そして、この『ボールの勢いを見る』ということについて、よくありがちなパターンについてお伝えします。

一つのケースは、よくボールを見ようとしてしまい、見ることに意識がいってしまい、動き出しが遅れることによって、打点に入ることが遅れてしまったり、あるいは軌道予測が遅れてしまうケースです。

このような方々は、実はボールを見抜けているケースがあります。ですが、これまで予測がうまくいかなかった経験があるため、『正しく見抜こう』としすぎてしまうことによって、動きが遅れてしまったりするのです。

この場合は、ご自身が感じたボールの勢いを信じること、そして、間違ってもかまわないので、大まかな方向に動き出しながら、ボールを見るように注意してみましょう。

改善のためのヒント:いつ見抜けているかに気づく

また、なかなかうまくボールの勢いが見抜けない、という方は、まずご自身がいつボールの勢いに気づけているか、ということに気をつけながら取り組んでみましょう。

たとえば、相手のボールが、
・相手コートのサービスラインを越える時
・ネットを越える時
・自分のコートのサービスラインを越える時
・バウンドする時
と整理した場合に、いつごろ相手のボールの勢いに気づけているかを少し振り返ってみましょう。

そして、少しずつ早いタイミングで、ボールの勢いに気づけるように取り組んでみましょう!

まとめ

ボールとの距離感をつかむために必要な『ボールの見方』について解説させていただきました。

このポイントは、ラリーがなかなか続かない方の多くに共通する課題点になります。私も、最初はなかなかうまく軌道予測ができませんでしたが、意識して練習をしていると、少しずつボールを見る力が身につき、軌道予測ができるようになっていきました。

根気強く練習して、楽に打点に入れるように練習しましょう!

距離感がつかめてきた方は、次はコントロールです!コントロールについての詳細記事は下のリンクをクリックして下さい。

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