練習で判断力を鍛える2つのステップ

2017年07月25日 勝つ勝ち方

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皆さんは、ラリーやゲームの中で、どのように状況判断をしていますか?

普段の練習でもあるポイントを意識することで、ゲームでの判断力を鍛えていくことが出来ます。どこに来たショットをどういうペースでどういう球種のボールを打つべきか、実は出来ていると思っても、ゲームになると判断に迷ったりはしませんか?

そんな方のために、どうすれば判断力を鍛えることができるのか、解説していきます。

判断力のミスが試合での失点を招く

『今のショット、こうしておけばよかった!』と思ったことはありませんか?

たとえば、最近行った練習で、あなたがポイントを取られてしまったシーンを 思い出してみて下さい。

ポイントを取られる、ということの原因には色々な理由があるわけですが、
そのポイントでのラリーを巻き戻して思い出した時に、あなたが異なった判断をしたら、
結果が変わっていたかもしれないシーンはありますか?

わかりやすいのは、相手が攻めてきていて、自分が少し追い込まれたシーンで
それほど確率が高くないかもしれないのに、パッシングショットを狙いに行ったけれど
ミスをしてしまったシーン、などはわかりやすいかもしれません。

このシーンでもしもあなたが、違う選択をしていたら、たとえば、ひとまず相手の足元に打たせる、
という判断をしていたら、結果が違っていたかもしれません。

ではこのようなとっさの状況で、適切に判断をしていくためにはどのように判断力を鍛えればよいのでしょうか?

自分の技術力を冷静に把握することが判断力を鍛えるための第一歩

このような状況で適切に判断をしていくための、最初の一歩は『己を知る』ことです。

では、今回のパッシングショットを例にとってみましょう。

パッシングショットを打つ際に、自分がそのパッシングショットの練習の時に、
どれくらいの確率で成功させていて、どれくらいの確率で失敗しているのかをきちんと 把握していたら、同じ選択を果たしてするでしょうか?

おそらく、今回のケースでは、そういった冷静なデータが無い中で、行ってしまった判断でしょう。
とっさの状況で適切に判断をするためには、普段から自分の技術力を冷静に把握しておく必要があります。

織田信長は冷静に自分の力を判断していた?

突然ですが、みなさんもご存知の織田信長という武将がいます。

信長は、桶狭間の戦いがひじょうに有名で、強い敵にも果敢に戦を挑むイメージがありませんか?

でも実は、信長が自分よりはるかに強い相手に挑んだのは、桶狭間の戦いが唯一と言ってよく、
その他は実は、慎重に慎重を重ね、自分より強い相手には勝負を挑まずにじっくりと待つ、
というスタイルだったのです。

その前提には、自分の兵力を冷静に分析し、それより強い相手には戦いを挑まず、
といった冷静な分析力が必要不可欠です。

判断力を鍛えるための2つのステップ

ステップ1:技術力を知るための練習をする!

そのため、普段の練習の時から、今の自分の技術力がどの程度なのか、成功する確率がどれくらいなのかを把握しながら練習をするようにしてみましょう。

できるならば、フォアハンドはこれくらい、バックハンドはこれくらいという漠然としたものではなく、フォアハンドでこういう状況になるとこのコースに打つのはこれくらい、といったように、どのような状況で、どのスピードのどの球種のボールに対する確率はどうなのか、といったように分析してみましょう。

そして、それを整理していくと、たとえば、
『こういう状況になったらこれはあまり確率が高くないんだな』とか
『こういう状況になっても、このショットは入るから思い切ってやるべきだ』
という判断基準が出来上がってきます。

そのようにすることで、試合で出て来る色々な局面でも適切な判断をするための判断力を鍛えることができるわけです。

ステップ2:実践練習で判断力を鍛える

このように、普段の練習で自分の技術力を把握してきたら、今度はそれを使って実践練習を行い、その中で判断力を鍛えていきましょう。

というのも、この判断の土台となるベースができても、ゲームになるとなかなかこの通りに判断ができません。
みなさんは、ゲームに入ると、少し無理そうなショットでも『これ入るかな、ちょっと不安だけど、入ったらエースになりそうだから打ってみよう!』という判断や、『このショットは本当はちゃんと打てるはずだけど、もしミスしたらポイントを失うから、安全にいっておこう』ということはありませんか?

このようなときでも冷静に判断をしていくためには、やはり何度も訓練して、今の自分の技術に基づいた正しい判断を下せるように判断力を鍛えておく練習が必要となります。

たとえば、ラリーの中で、ポイント練習の中で、毎ポイント毎ポイント、自分が行った判断を振り返るようにしてみましょう。そしてそれが、今の技術に基いてきちんと判断ができていたか、を考えてみるようにしてください。

まとめ

ここまで、判断力を鍛えるための方法についてお伝えさせていただきました。

このように判断力が鍛えられ、正しい判断ができるようになっていくと、今の自分の実力がきちんとゲームで発揮できるようになっていきます。
まぐれでポイントを取ることも無くなっていきますが、もったいないミスでポイントを落とすことも少なくなっていきます。

ここまで御覧頂いたように、まずは自分の技術力をきちんと把握し、そのうえで正しい判断を行えているかどうかを実践練習で検証しながら、判断力を鍛えてみましょう。

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