ジュニアがランキングをあげるための方法
ジュニア選手がランキングを上げるために注意するべき点について解説しました。トーナメントやポイントの仕組みをまずは理解しましょう。さらにどうしても上げたいランキングですが、その気持ちが強ければ強いほど必要な視点があります。ジュニア選手やその保護者の方でジュニアランキングを上げたいと考えている方はぜひ御覧ください。
ジュニアランキングの仕組み
18歳以下のポイントに統一
まず現在の関東ジュニアランキングの仕組みについて解説したいと思います。
現在関東ジュニアランキングのポイントは、18歳を最終目標としていくために、
すべてのジュニアが18歳以下のポイントに統一されています。
『 18歳を最終の目標と定め強化していくために、すべてのジュニアが18歳以下のポイントを持つようにします。また、多くの大会に挑戦してもらい、それをポイントに反映させていくため、5大会の加算式となっています。(6大会出場した場合には、上位5大会を加算します。)』
とあります。
ジュニアのポイント表は以下のリンクをクリックして下さい。
年齢が上の区分に出たほうが良い?
また、関東テニス協会のポイント表をご覧いただくとお分かりになると思いますが、18歳以下で統一されているため、年齢区分が上の大会のほうが獲得できるポイントが多いことになります。
この点については、ジュニアハンドブックにも記載されていまして、
『通常は、自分自身の年齢区分にエントリーしますが、上の年齢区分にエントリーしてもかまいません。
ただし、都県ジュニア選手権大会以外のグレード③の大会とグレード④の大 会については、実年齢区分より 2 区分以上上の種目(例:14 歳以下の選手が 18 歳以下、 12 歳以下の選手が 16 歳以下・18 歳以下)に出場してもポイントはつきませんので注意して申し込みしましょう。また、10 歳以下の選手が14 歳以下、16 歳以下、18 歳以下の種目に出場することはできますが、ポイントは付きません。』
と、記載されています。
つまり自分の年齢より1つ上の区分までに出場し、そこでもし勝つことができればポイントが多く得られる、というわけですね。
しかし自分の年齢より2つ上の区分に出てもポイントの対象にはならない、ということになります。
ランキングを上げるために最も大事な視点
ランキングは上げるもの?上がるもの?
そのうえでランキングや試合の捉え方についてお伝えをさせていただきたいと思います。
試合に出場していて順位がつくと、順位を上げたくなりますよね。
このポイント方式で行くと、ポイントを稼ぐために1つ上の区分に出場してランキングをあげようと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここでお伝えしたいことはランキングや試合というのは、『どう上げるか』という観点もありますが、一方で『今の自分の実力を表したものである』と見ることもできます。
試合は『試し合い』と書きます。
つまり、今の自分の実力やレベルを試し合う場であるということができます。
たしかに、ランキングの仕組みを理解し、そのうえでどのように試合を組むか、という観点ももちろん大切です。
しかしそれよりも大切な点は、実力をつけ、成長し、きちんと成長したかを試すために試合に出る
という視点です。
本質にフォーカスする
この点を掘り下げていくと、テニスをしているジュニア選手やその保護者の方にぜひおすすめさせていただきたいのが、『テニスを通じて何をのぞんでいるのか?』
という点を時間をとってお話をしていただくことです。
色々な方がいらっしゃると思います。
・自信を培って欲しい
・厳しい勝負の世界で戦うことで鍛えられて欲しい
・世界で通用する選手になってほしい
等々、色々なご意見があると思います。
どの視点でも共通してくるのは、このテニスという競技での何らかの体験や経験を通じて学びや経験をしてほしい、ということではないでしょうか。
たとえばプロの選手になるといっても、プロの選手で活躍できるのは30代までです。そのあとにまだまだ人生が続きます。
大事な視点は、人生を生き抜く力をこのテニスを通じてどう学んでいくか、という点ではないかと私は思います。
そのような視点で捉えると、最も大切なことは、結果ではなく、過程・プロセスの中でどう振る舞い、どう行動し、何を学んでいくか、ということが最も大事な点だと思います。
もちろん、そこだけになってはいけません。
『結果が出なくても、一所懸命努力していればいい』というのもまた違います。
『結果が出るような努力をする』過程で、何を学んでいくか、が大事だと私は考えます。
ランキングを上げるために最も大事なこと
ランキングを上げるために大事なことは、実力をつけることです。
では、実力を上げるためにはどのようにすればよいのでしょうか。
技術・フィジカル・メンタル・戦略といった様々な側面での取り組みが考えられるでしょう。
しかし、私は私自身の経験からそれらの要素のさらに根本にある『意識」が大切であると考えます。
意識が変わることで、練習の取組み方が変わり、その結果として技術が変わります。
意識が変わることで、失敗に対する考え方が変わり、その結果としてメンタルが変わります。
意識が変わることで、自分の能力を最大限発揮するための考え方が深まり、戦略が変わります。
意識が変わることで、試合でどのようなパフォーマンスが必要なのかがわかり、フィジカルが大きく変わります。
その結果として、試合の結果が大きく変わります。
そして、意識が変わるための第一歩は、「何をどう意識すべきか」を正しく理解することにあります。
それぞれの練習メニューや課題を克服するために、意識するべきポイントがずれてしまうと、なかなかランキング上昇へと結びつきません。
そのような練習での意識の持ち方、取組み方、具体的な技術の改善方法等を、今のクラブと並行しながら取り組めるような仕組みとして、月1参加型のレッスンを行っています。
たとえば、
●育成クラブに通っているが、あまり基本的なことをきちんと教えてもらえない
●他の選手もいるため、細かい指導を受けられていない
●今の環境で伸び悩んでいる
●練習をただこなしているだけになっている。
という方は一度ご検討頂くことをお勧めします。
詳細は以下をご覧ください。
まとめ
今回の記事では、ジュニア大会を出ている方なら気になるランキングを上げるための視点についてお話させていただきました。
試合に出て勝負の世界で戦うとどうしても他人と比べられるので、相手よりも優位に立とうという視点が強くなってしまいます。
しかし、今のあなたの実力以上にランキングは上がりません。上がったとしても一時的なものでしかありません。
であるならば、あなたの実力をあげるためにやるべきことにフォーカスし、ランキングはあくまでバロメーターである、と捉えてみましょう。
気がついたらランキングがあがっている、そんな姿が理想かもしれません。
実力を上げるための具体的な取り組みである『テニスノート』については下記の記事も御覧ください。
一人ひとりに細かく指導して課題改善するGROWTH TEAM
GROWTH TEAMでは、それぞれの選手に個別に問いかけ、課題や取り組み方を明確にすることで、普段の練習の取り組み方を改善します。
今の所属に通いながら、並行して受講できるので、大きく環境を変えることなく、成長スピードをあげることができます。
一人ひとりに細かく指導して課題改善するGROWTH TEAM
GROWTH TEAMでは、それぞれの選手に個別に問いかけ、課題や取り組み方を明確にすることで、普段の練習の取り組み方を改善します。
今の所属に通いながら、並行して受講できるので、大きく環境を変えることなく、成長スピードをあげることができます。
コメント..