大坂なおみ 人気と強さの秘密は?

2018年10月01日 大坂なおみ, プレイヤー

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大坂なおみが東レパンパシフィック選手権準優勝という試合速報が飛び込んできました。ハイチ系アメリカ人の父と日本人の母を持つ日本国籍の大坂なおみは、2週間前に2018年の全米オープンで優勝し世界ランキングを7位まで上げる等、日本だけではなく世界のファンを魅了し、女子テニス界のトップスターになりました。今回は改めて大坂なおみ選手の魅力に迫りたいと思います。

 

 

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大坂なおみって誰?

これだけ日本中が大坂なおみフィーバーになれば、テニス愛好家はもちろんですがテニスをしない一般の方にとっても知名度が上がっているはず。そこで沢山の日本のメディアが取り上げるのが彼女の本名や国籍。日本の新しいスーパースター、大坂のプロフィールが注目されています。

 

大坂の本名はそのまま、大坂なおみ。

ハイチ系アメリカ人の父と日本人の母との間に大坂で生まれました。ITFWTAの登録国籍は現在日本を選択していますが、現在20歳の大坂にとって日本の法律上、後2年以内に自分の国籍を決める義務があります。米国育ちで英語が母国語となっている大坂は日本語を勉強中。試合後の記者会見でもできるだけ日本語で答えようとしていますが、やはり多くを語るには英語から日本語への通訳が必要になります。

 

日本語は勉強中の大坂ですが、2020年の東京オリンピックに大坂が日本人選手として試合に出場するのが楽しみです。大坂の試合はもちろん放送されますし、試合速報でメダル獲得という可能性も十分にあります。

アメリカは二重国籍を認めていますが日本は法律上、国籍を一つに絞らなければなりません

米国テニス協会が本気で大坂獲得に動いているようです。コート施設やトレーニング施設、大坂本人だけではなくコーチ陣、両親や家族へのサポートやエージェントを含めた大型サポートを提案してくるでしょう。「日本に来るのは楽しいバケーション」と言っている大坂にとって悩める選択です。

なおみ節と海外の反応

パワーで試合を魅了するテニスプレーヤーなら沢山いますが、大坂が世界中のファンの心をつかんでいるのが彼女の試合後のスピーチ。印象的なインタビュー・スピーチのやり取りを取り上げてみます。

 

まずは2018年全米オープン準決勝で世界ランキング14位のマディソン・キーズを破った後のコート上でのスピーチ。13回のブレークポイントを凌いでキーズとの激戦を勝ち取った原動力に関して聞かれると、

大坂:「おかしく聞こえるかもしれないけど、(世界ランキング元1位)セリーナ・ウィリアムスと試合したかったから。ただそれだけを考えてました」そして、なぜセリーナ・ウィリアムスと試合したいのか?と聞かれると、「なぜって?セリーナだからに決まってるでしょ?」

これでスタンドのファンからは大声援と拍手で会場は大盛り上がり。

テレビ放送を担当していたクリス・エバートや、メアリー・ジョー・フェルナンデスも、「普通はセリーナできれば戦いたくないというのが選手達の共通意見ですが、彼女は幼い頃からのアイドルと決勝で戦える事が幸せなのでしょう」と、大坂の純粋な心からののメッセージに共感。

 

そして、セリーナに向けて何かメッセージは?と聞かれると、大坂は恥ずかしそうにしながら、「セリーナ、アイラブユー」

 

これでニューヨークのスタジアムは大爆笑と拍手に包みこまれました。これに関しては沢山の海外メディアが反応。日本語、英語に関係なくツイッターやインスタグラムで多くのファンから大坂のファンになったというコメントが押し寄せています。

ターニングポイント①

大坂のテニスを代表する表現として「パワーテニス」「高速サーブ」がありますが、同時に「崩れやすい」「ミスで自滅」という弱さも持っていました。 大坂が全米オープン優勝した理由として大きく2つあると思います。

 

先ず1つ目は全米オープン4回戦の勝利がターニングポイントであった事。大坂自身が「足を折ってでもボールに食らいついて、何としてでもこの試合勝ちたかった」と言っていたように、大坂にとって大きな試合でした。

 

この試合、大坂は相手サーブをブレークして第一セットを6-3で取ります。

このまま大坂のペースで進むように見えた試合ですが、ここでショックだったのは大坂が自分でミスして第二セットを落としたのではなく、むしろサバレンカが大坂のパワーテニスにパワーで対抗してもぎ取った事でした。

そして第三セットの第6ゲーム、大坂は0-40というブレークチャンスがあったにも関わらず、サバレンカのエースやパワーに押されてポイントを続けて落とし相手にサービスキープを許してしまいます。その後5-3という状況で自分のサーブをキープすれば勝てる状況でこのゲームをブレークされてしまいます。

今までの大坂ならば、このままズルズルと自滅して負けていたと思います。ここで大坂の成長がはっきり見られました。結果論からすると、ダウンザラインのショットが決め手だったと言えますが、バックのクロスで落ち着いてアングルを作り相手を崩し、決め手のダウンザラインはパワーに頼らない確りコントロールされたショットでした。

ターニングポイント②

2つ目に、コーチであるサーシャ・ベイジンと二人三脚で積み重ねてきた特訓が結果として残せた事が大きいと思います。大坂のコーチはそれまで父であるレオナルド氏が行ってきました。2017年にサーシャをコーチとして迎え入れ、大坂が2018年コーチと目標にしてきた事。それは我慢とポジティブを保つ事です。大会を通して大坂が実行していた3つのキーポイントを紹介します。

1つはミスショットの後に笑顔を作る事。4回戦のサバレンカとのプレッシャーのかかる場面で何度も見かけました。2つ目にガッツポーズを取る事。サーブの前やポイント間に何度も小さなガッツポーズをして自分を奮い立たせていました。3つ目はポイント間のルーティンの徹底化。ポイントを落とした後も全く同じルーティンを実行していました。

大坂が0-40からまくられて5ポイント連取され、相手のサーブをブレークできなかった時。また自分のマッチゲームでサーブをキープできなかった時。これらの逆境の時に大坂がラケットを叩き付けず、クールにスマートに試合運びができた。これがサーシャというコーチが大阪にもたらした最大の武器です。

 

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まとめ

容姿や国籍、そして言語にとらわれず、日本人としての誇りを持って世界のスーパースターになった大坂なおみ。サーシャ・ベイジンというコーチとの出会いが彼女のテニスを変え、そしてメンタルも成長する事ができました。海外の反応も彼女は世界一なる素質があるとテニスレジェンド達からも太鼓判を押されています。大坂なおみが世界ランキング1位になる日はそう遠くないかもしれません。

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