ジュニアが将来伸びる打ち方とは?

2019年06月07日 ジュニア

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ジュニアのうちに良い打ち方を身につけることで、将来大きく伸びていく可能性があります。一方で打ち方にクセがついてしまうと、幼少期であればすぐに打ち方もなおすことができますが、中学生や高校生になってから打ち方をなおそうとするとかなり苦労します。

今回は、ジュニアのうちに身につけるべき打ち方と注意点について解説します。

 

これをやったら将来苦労する打ち方とは?

ジュニアでテニスを始め、特に試合に出ているジュニアでよくありがちなケースをまずは解説します。

 

試合に出始めたり、熱心に出ていくようになると、やはり試合に勝ちたいので、コートにボールを入れようとしていきます。

 

ここで多くの方が『スピンの打ち方』を習得していきます。

というのも、今のラケットはかなり性能が良いため、ジュニアでもある程度スイングができるようになると、ボールが飛んでしまうため、試合では特に思い切って振り切れなくなってしまいます。

 

そしてスピンを習得する際にやってしまいがちなのが、『グリップを厚くする』ことです。

グリップを厚くするとたしかにスピンはかかるようになるのですが、スピンがかかったボールしか打てなくなってしまいます。

 

そうすると、ジュニアのときは、ボールが入れば相手に勝てるようになっていくので、一時的には勝てるようになります。

 

ただ、成長していくにつれて入るだけでは勝てなくなり、『伸びのあるボール』を打つことが必要になっても、グリップが厚い影響で。厚い当たりのボールが打ちづらい打ち方になってしまいます。

 

そのため、ジュニアのときに安易にグリップを厚くしてスピンを打つことはオススメできません。

 

ジュニア時代にまず覚えるべき打ち方とは?

ジュニアにとって、幼少期(特に小学生時代)に覚えるべきなのは、体の使い方であり、しなやかな動きを覚えることがポイントになってきます。

 

(しなやかな動きについては、「上達に必要な『遊び』の要素」の記事を参照ください。)

 

このしなやかな動きを身に着けていくと、体が効率よく動かせられるため、結果としてボールが飛び過ぎたり、強すぎたりして、コートに入らないというケースが出てきます。

 

ただ、ここで試合に出ているジュニアは、コートに入れていく必要があるのでグリップを厚くしてスピンをかけるわけですが、そうではない方向で打ち方を改善していく必要があります。

 

いくつか方法がありますが、ここでは良い感覚のまま、スイングスピードを調整することをお薦めします。

 

良い感覚とは、ラケットの遠心力を感じている状態を指します。

手先の力で打ち方をコントロールしようとすると、ラケットの遠心力を感じることはできません。

しかし、ラケットの遠心力を感じている時は、適度に力が抜け、スムーズに振り抜けている状態になります。

 

その感覚のまま、スイングスピードを調整することができれば、ボールの威力をコントロールできるので、コートに入れていくことができます。

 

目先の勝ちにこだわるな

今回はジュニアが身につけるべき打ち方について解説しました。

一番伝えたいことは、目先の勝ちにこだわるな、ということです。目先の勝ちにこだわって、小手先で入るようにしたところで、多少は勝てるかもしれませんが、すぐに壁に当たります。

 

特にジュニアの年代は、技術の大切な土台である動き方の質を作りあげる時期です。

その時期に小手先で動かす感覚を身につけてしまうと、後で改善するのに大きな苦労をします。

 

勝敗といった表面的なものにとらわれず、より本質的な部分を捉えるようにしましょう。

 

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