大阪なおみ優勝速報!その内幕を解説します。

2018年03月19日 大坂なおみ, プレイヤー

tennis085

[速報] アメリカ、カルフォルニア州にて18日、BNPパリバオープンは女子決勝が行われ、世界ランク44位の大阪なおみが、世界ランク19位のダリア・カサキナを6-3、6-2で破りWTAツアー初優勝を飾りました。日本の女子選手がWTA プレミア大会で優勝するのは今回が初めての偉業。

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成長したディフェンス

第1セットは第1ゲーム、自身のサービスゲームを0-40でスタート。結局30-40まで粘りましたが、カサキナにブレークされました。

 

大舞台で初の決勝とあってかなり緊張したのかもしれません。以前の大阪はここから自分のリズムを作れずミスを重ねてた印象がありました。メンタルも技術も成長した今年の大阪は相手のサービスゲームをすぐさまブレーク。相手の1stサーブに対して5割の成功率でポイントを重ねていき、第1セットを6-3で取ります。

 

この試合で印象的だったのが、大阪のディフェンス力です。

カサキナのプレースタイルは多くの種類のボールを多彩に使い分けて相手をベースライン後ろに釘付けにした後、緩急をつけたボールでコートを縦にも横にも使えるのが特徴。

今日の大阪のプレーで光っていたのは、カサキナの深いボールに対して下がらずしっかり我慢して相手コートに深く返していた事。カサキナのスピンとスピードに対して、しっかりディフェンスできたのは、よくメディアが取り上げる「大阪のパワー」があってこそ。

特にサイドに振られた後のクロスコートへのカウンターショットは相当フットワークの強化をしていないとできないショットです。

カサキナの誤算

ビーナス・ウィリアムスを破った準決勝でカサキナは、相手を前後に揺さぶるテニスに成功していました。

タイミングもありますがドロップショットは相手がベースラインの後ろに押され、自分自身がベースライン上か前に入って打てる状態で初めてできる事。

リンク先のヒート・チャートを見ると彼女自身がベースラインの後ろに下がって打たされているのが良くわかります。これでは相手を前後に揺さぶることはできません。

 BNP Paribas Open 
Match stats
https://bnpparibasopen.com/score-center/match-detail/?match=LS001
Match stats from BNPPO 2018

パワーテニスの進化

第2セットに入る前にカサキナが焦り始めました。恐らく描いていた戦略が大阪のディフェンスによって崩され、自分から攻撃していかなければ大阪の守りを崩せないと思ったのでしょうか。

この焦りが短いボールとなり、彼女のフォアもバックもサービスラインに届かない短いボールが増えました。こうなると、あとは大阪のパワーテニスの見せどころです。

大阪は1st サーブをいれた後、8割の成功率でしっかりポイントを積み重ね、第2セットを6-2で押し切り見事優勝しました。

 

大阪のセールスポイントとして、パワーテニスが最初に挙がると思います。

パワーと言われると多くのテニスファンは「ハードヒット」や「高速サーブ」というイメージがあると思いますが、実は大阪のパワーは彼女のフィジカル・フィットネスにあります。

今までは相手のスピードテニスに対してハードヒットで打ち込んだり、その力に頼って無理なダウンザラインを打っていました。全豪以来、彼女はその強い身体から生まれるパワーをボールコントロールに使い、境地に立たされてもニュートラルな状態に戻すディフェンスを始めています。

 

これは新しいコーチの指導とテニスに対するアプローチの変化かもしれません。

常にポジティブにいることが目標

昨年末から大阪のコーチとしてツアーを回っているのがサーシャ・ベイジン。セリーナ・ウィリアムスやカロライナ・ウォズニアッキのヒッティングパートナーとして活躍し、WTAのコーチリストの中では実力派の人気コーチ。

 

サーシャが何故これだけハイレベルなテニス環境で素晴らしい選手のヒッティングパートナー兼コーチとして活躍しているのか?

それを自身のインタビューの中で語っていました。「自分の親や兄弟の結婚式やイベントよりも、何よりも選手を優先する」「教え過ぎず、コーチし過ぎず、選手が自分で考えて取り込む時間とスペースを与える」20歳の大阪にとって、勝つためのセオリーや動き、リズムの作り方を教わるよりも、サーシャのように自分がヒッティングパートナーとして一緒に動いている中で、大阪は自分で見つけて吸収しているのかもしれません。

 

「常にポジティブにいることが目標」2018年の大阪とサーシャの間にある大切な目標です。

ホップマンカップの時からこの変化は始まっていました。立て続けに2~3ポイント失ったり、自分のミスが続いてゲームを失った時、大阪は自分をポジティブに保つためにいろいろな努力をしているのが見られました。

一つは、ゲームを落としてベンチに向かう際顔を上げて堂々と歩く事。ポイントが終わった後に軽くホップしているのは、自分自身のリズムを作ってポジティブに保つための手段なのかもしれません。

 

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世代交代か

準々決勝では世界ランク元1位のケルバーを破り、準決勝で最年長のビーナス・ウィリアムスを破って決勝に進んできたダリア・カサキナ。

元世界ランク1位のシャラポバとカロライナ・プリスコバを破り、準決勝では現世界ランク1位のハレプをストレートで下している大阪。

同じ20歳がこのパリバオープンで決勝をプレーしたことは、今後のWTAにとって大きな意味を持つと思います。男子ATPツアーではNext Gen選手を集めて特集や大会を設ける中、アレックス・ズべレフは既にトップ10入り。

同じようにWTAにとっても大阪やカサキナ、昨年の全仏で優勝したオスタペンコ等が急成長を遂げ世代交代の予感を感じさせます。

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