メンタルを強くしたい人のためのトレーニングとは?

2019年01月12日 メンタル

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マッチポイントで緊張してしまったり、相手によってプレーが変わってしまったり、テニスはメンタルによってパフォーマンスが大きく左右されるスポーツです。
そんな悩みから、メンタルトレーニングの取り組み方を探して、本を読まれたり、という方も多いでしょう。
ここでは、メンタルトレーニングについて考えてみたいと思います。
様々な書籍や、そのほか言われているメンタルトレーニング方法について、解説してみましょう。

勝てるようになるメンタルトレーニングは?

試合で勝てるようになるためのメンタルトレーニングの方法として色々な方法が紹介されていたり、書籍が出ていたりします。

私も色々なメンタルトレーニングの方法を試したりしました。

たとえば、
・ネガティブなことを書き出してポジティブに書き換える
・セルフトークする
・イメージトレーニング
・即断即決する
・ルーティンを作る
・緊張感を持って普段から取り組む

等々といったメンタルトレーニングをこれを読まれているあなたも試したことがあるのではないでしょうか?

 

ただ、私の体験から、こういったメンタルトレーニングをやるだけでは本質的にプレーのパフォーマンスをあげることは難しかったと感じています。

本当にプレーを変えるためのメンタルトレーニングとは?

たとえば、いつもチャンスボールでミスが多くなってしまうプレイヤーがいるとします。
ここで『決めようとしてしまうからミスをしてしまうので、きちんと作ってボレーで決めよう』
と思おうとすることにします。

このように『頭』で考えてメンタルをコントロールしようとしても、本当に心の中でどのような想いを持っているのか、という部分に正直にならなければなりません。

もしも『頭』では『つなげること』が大事だと思っていても、
『心の奥底』で、『一発で決めたい』と思っていると、そこに矛盾が生じ、判断がぶれていきます。

 

メンタルトレーニングにおいても、ただその『やり方』を行っても、
本質的な部分にまで深く掘り下げて取り組むことができていなければ
本質的な変化にはつながらないメンタルトレーニングになってしまうというわけです。

あなたのメンタルはどのように育まれたか?

もしも、あなたがテニスにおいて緊張したり、不安を感じているとしたら、同じような課題をテニス以外の場面でも感じたことがあると思います。

人は生まれてから、周囲との関わりの中で成長していきます。
そのため、その環境に順応するように、自分の中で様々な考え方のパターンを獲得していきます。

その考え方のパターンが、様々なポジティブな反応やネガティブな反応を生み出しているわけです。

 

メンタルトレーニングの本質とは、あなたの考え方のパターンを扱っていくような深さのものでないと、本当のパフォーマンス向上というのは見込めません。

練習は試合のように、試合は練習のように

たとえば、練習では思い切ってプレーができるのに、試合だと緊張してしまう方は、
『練習で試合のように取り組んでみる』
というように取り組んだり、アドバイスを受けたり、ということはありませんでしたでしょうか?

たとえば、ミスをしたら罰を設定してみたり。

 

私もこの経験があります。

たしかにその日その時は少し緊張してプレーができるので、試合に多少は近づいた心持ちを感じることができます。

しかし、またしばらくするとその設定にも慣れてきてしまう自分が出てきます。

ただ、『練習で試合のように取り組む』という『やり方』だけに注目して取り組んでも、なかなか本質的な変化が生まれないわけです。

これがただメンタルトレーニングをしてもあまり意味がない理由です。

 

この前提には『練習』は『練習』である、つまり、練習と試合とを『分けて』考えている、という考えかたのパターンがあり、その考えかた自体をシフトする必要があります。
しかし、なぜこのような考えかたのパターンなのか、どのようにして練習と試合を捉えているのか、という部分は放っておいたまま、『練習は試合のように』取り組んだとしても表面的な部分だけのメンタルトレーニングになってしまうわけです。
実は『練習』と『試合』を本質的に正しく捉えられるようになっていくと、『練習』と『試合』にはそれほど違いが無いことが理解していけます。
そのような捉え方で見ると、結果として練習でも試合のような緊張感を持って練習していくことができます。

このように、自分の『考えかたのパターン』をシフトしていくようなものこそ、本質的なメンタルトレーニングということができます。

自分の考えかたのパターンに気づく方法

では、自分の考え方のパターンに気づくために、どのようにメンタルトレーニングを行えばよいのでしょうか?

自分の考えかたのパターンに気づくために必要不可欠なのが『自分を客観視』することです。

今の自分の考えかたや捉え方を客観的に観察していくことで『自分はどのように物事を捉えているか』を理解していくことができます。

 

その一つの方法がノートをつけることです。

人は、相手との関係性の中で日々の生活を送っているので、なかなか自分の本当の想いや気持ちに気づく場面が少なくなっています。
また、自分自身に対しても、『自分はこういう人間であってほしい』『こういう人間であるべきだ』という思い込みや願いから、本当に自分の想いや感情を抑えてしまっているケースもあります。

 

それらに気づくためにノートをつけることがおすすめです。

日々の課題や気持ち、感情などをノートに綴っていくことで、少しずつ自分を客観視することができ、また掘り下げていくことができるようになっていきます。

まとめ

今回は、テニスのメンタルトレーニングについて考えてみました。
いわゆる『メンタルトレーニング法』というものも、ただそのやり方だけを見て取り組んでいては、なかなか本質的な部分までたどり着けないことが理解いただけたかと思います。
今回ご紹介した『ノートをつける』ということは、自分について観察していくことを通じて、考えていくことにつながっていきます。
とても大切なことなので、ぜひ取り組んでみてください。

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