練習メニューを効果のあるものにするための5つのポイント

2017年07月24日 練習メニュー

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テニスにおいては、色々な練習メニューがありますが、みなさんはどのように練習の内容を決めていますか?テニスを上達していこう、あるいは、試合に勝っていこうとするときには、一つ一つの練習メニューを中身の濃いものにしていくことで、少ない練習時間だったとしても着実に上達していくことが出来ます。

もし、練習をする際に、自分の課題が何でそれに対して何を練習すればよいのかがぼんやりしている方はぜひ御覧ください。

課題と練習メニュー、整理できていますか?

あなたはどのように練習メニューを決めていますか?

あなたは練習する時に、テニスの練習メニューはどのように決めていますか? あるいは、別のお仲間やコーチが練習メニューを決める場合には、 どのように取り組まれていますか?

たとえば、なんとなくいつも通りに、ショートラリーからラリーをして、ボレーストロークをして、サーブを打って、あとはゲームという方もいらっしゃるかもしれません。

一方で、コーチが決めたメニューにそのまま取り組むという方は、 決められたメニューが、ご自身がゲームをするときやラリーをする時のために どう活きてくるのか、といったイメージが湧いて取り組まれていますか?

もしこのように聞かれた時に、『ギクッ』とされた方は、練習メニューのテーマやゴールを意識することを整理してみましょう。

何が課題なのかを整理する

一方で、練習を行っていく際には、ご自身の課題が何かを整理し、 その課題を克服するためにどのようなメニューを行ったり、 どのような意識で取り組むか、何に注意して取り組むかが大事になってきます。

たとえば、算数のテストを受けたとした時に、計算問題はできている一方で、 文章題は出来なかったとした時に、計算問題の問題集を問いてもテストの結果には結びつきません。

このように、ご自身のテニスにおいて、何が課題なのかを整理する視点を持てると、 おのずと練習メニューや取り組むこと、意識することが明確になってきます。

そして、テニスの課題は、次の5つに分けることをオススメいたします。

– 自分とラケットの関係
– 自分とボールとの関係
– コントロール
– 状況判断とショットの選択
– メンタル

一つずつ簡単に解説させていただきます。

練習メニューを組み立てる際に大切な5つのポイント

1.自分とラケットの関係

テニスは道具を使うスポーツで、ラケットがボールを打つので、いかにラケットにうまく動いてもらうか、また、いかに身体で生まれた力をラケットに伝えていくか、という視点が大切になってきます。

強いボールを打ちたい、思い通りに場所に打ちたい、安定したボールを打ちたい、といったことを実現するためには、やはりラケットに思い通りに動いてもらう必要があり、そのために自分がどのように力を発揮して、ラケットに思い通りに動いてもらうかが大切になってきます。

このように考えていくと、中には『フォーム』が大切だ、と考える方もいるかもしれませんが、打ち方のフォームはもちろんですが、それ以上に大切なのは、どこの力でどのようにそのスイングが生み出されているか、という『動きの質』になります。つまり、『フォーム』を生み出している力の使い方に着目するわけです。

動きの質に着目することで、効率的で楽で、力みもなく、安定して、綺麗なフォームで強いボールを打つことができます。

この自分とラケットとの関係を改善していくための練習メニューは、できるだけシンプルな練習をしていくのが良いでしょう。

手出しの球出し等、あまり動きが無くても打てるボールで、自分の打ち方や身体の感覚に注意を向けられるような練習がおすすめです。

このように自分とラケットとの関係を作っていくための基礎的な練習の詳細は下のリンク先で細かく解説しています。

2.自分とボールとの関係

自分とラケットの関係がうまく作れて来たら、今度はボールと自分との関係を作る、という視点が大切になってきます。

特に、ボールとの距離感が上手く取れなかったり、タイミングがうまくつかめない方が対象となってきます。距離が取れている、きちんとラケットにボールが当てられている方も、実はラケットでボールを当てに行ってしまい、きちんと予測が出来ていない方も多いです。

どれだけ安定してスイングができるようになっても、ボールと自分との関係が崩れてしまうと、
ラケットにボールが当たらなくなったり、ラケットにボールを当てようとして、せっかくうまく築けていた自分とラケットとの関係が崩れてしまいます。

ここで大切になるのは、もちろんフットワークや足の動きも大切なのですが、多くのプレイヤーにとって大切なのは、『見る力』になります。いわゆる『動体視力』になります。

この見る力が養われ、適切にボールと自分との関係が毎回作れるようなると、安定してラリーができるようになります。

この自分とボールとの関係を改善していくための練習メニューは、少し動きのあるドリル練習などが良いでしょう。
ボールが前後左右に来る状況に対して、ボールの方向を判断し、自分とボールとの距離感を作っていくことに集中できる練習がおすすめです。

自分とボールとの関係、特に距離感やタイミングなどを修正していく練習については、下のリンク先でさらに深く解説しています。

3.コントロール

振り抜いてスイングをするようにお伝えすると、『ボールがどこにいくか分からない』というご意見をいただきます。

そのような疑問を持たれる方は、おそらくボールのコントロールを面の向きで操作する感覚をお持ちだと思います。もちろん、レベルが高くなっても、面の向きにボールが飛ぶわけなのですが、この時に大事なのは、ラケットの面の向きのコントロールをどこの感覚で行おうとするか、という点と、もう一つは、スイングの方向や力の方向でボールをコントロールしようとする感覚がポイントになってきます。

コントロールを練習しようとする時は、球出しやラリーの中で一定のスペースを狙っていく練習になります。

ここでは狙い、入った、入らなかっただけではなく、スイング感覚と両立したり、プレッシャーの中で狙えるようにしたり、また、入った・入らなかったという結果から、何が原因なのかをフィードバックして、良い原因を作っていくように練習していくのがポイントです。

コントロールを良くするための練習メニューの取組み方や詳細は下のリンク先をご確認下さい。

4.状況判断とショットの選択

自分とラケットとの関係、自分とボールとの関係が作れるようになると、 ボールもかなり安定してくるでしょう。その次に必要になってくるのが状況判断とショットの選択です。

テニスは相手がいるスポーツなので、状況は刻々と変わります。 その状況に対して、今の自分が最も高いパフォーマンスを発揮するためのショットを 選択していくという部分が必要不可欠になります。

この状況判断とショットの選択を改善していくための練習は、ラリー練習やポイント練習になります。

ラリーやポイントという、予想できない状況の中で、色々な場面を想定したり、 起きた状況に対してどのように選択していくのか、といったことに集中していくことで、 状況判断とショットの選択を改善していくことが出来ます。

5.メンタル

ここまで出来てきたら、あとは本番の試合でいかに高いパフォーマンスを発揮するかです。

本番の試合では様々な状況が起きます。

すごくリードしていたのに追いつかれたり、 格上の相手にもう少しで勝てそうだったのに最後勝ちきれなかったり、 緊張した場面でダブルフォルトをしてしまったり。

そのように練習で培ったものを最大限発揮するために大事なのが、メンタルです。

ゲームでの様々な状況で、どのように考えることによって、高いパフォーマンスを発揮できるのか、 また、これまで高いパフォーマンスが発揮できなかったのはなぜなのか、といった視点が大切になってきます。

このメンタルを鍛えるには、プレッシャーのかかる環境設定をした練習メニューを行ったり、 あるいは、マッチ練習が良いでしょう。

プレッシャーのかかる場面で、自分がどのように考えているかを振り返ったり、 どのような視点を持つことで改善していくのかを取り組んでいきます。

まとめ

今回の記事では、テニスの課題を整理し、それに応じたメニューの組み方についてご説明をさせていただきました。

皆さんの課題の整理、そしてその課題に対してどのように練習メニューを組めばよいのか、ご理解いただけましたでしょうか?

練習は、ただ行うのではなく、どのようなメニューをどのように取り組むかがとても大切なポイントになります。練習していると、なんとなく練習してしまいがちですが、ぜひそのあたりを少し掘り下げて考えてみましょう!

下のリンク先では、まずテニスの基礎となる打ち方について解説しています。

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